指定管理者が撤退したため施設がオープンできず


京都府福知山市が建て替え、24日に竣工記念式典をした市大呂自然休養村センターの「宿泊管理棟」について、指定管理者が施設の不備などを理由に指定管理者の取り消しと撤退を申し出ました。このため、施設がオープンできない状況に陥っているようです。

指定管理者は、市内の企業でつくる団体「Tchp(チップ)大呂」で今年4月からの5年間の期間で指定管理者の指定を受けました。報道によると、指定管理者は施設の不備改善を求めましたが、改善が見られないため事業計画達成が困難なため撤退したようです。指定管理者選定手続きにおいては、当初に公開された仕様書と実際に管理の対象となる施設の仕様が異なるケースがあります。指定管理開始時には細かい点まで仕様を確認しておかないと、管理開始後に様々な支障が生じる原因となります。

今回のケースでは、指定管理者が毅然とした態度で自治体に改善を要求し、要求が実現されないために指定管理者を辞退した稀なケースと言えるでしょう。

市に求めた厨房の害虫防除対策、浴槽の漏水対策が改善されない▽敷地内に整備されるはずの駐車場が出来ていないことなどで、「信頼関係の保持が不可能」と判断。また「いつ開業できるか分からず、不安に思った従業員がやめてしまった」ことも理由に挙げ、文書で24日に撤退などを申し出た。

両丹日日新聞2016年6月25日


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